貧しく虐げられた民に福音を
タイ、ミャンマー、ラオスなどの山岳地帯には、カレン族、モン族、リス族、アカ族などの少数民族が山肌にへばりつくように暮らしている。近代国家の国境線によって分断され、様々な問題を背負う彼らにキリストの福音を伝えている日本人宣教師がいる。平山義明宣教師の働きを息子、平山輝明・廣恵夫妻がレポートする。
聖書キリスト教会(尾山令仁会長牧師)から派遣され、中国・香港で30年以上に亘って宣教活動を続けている平山義明宣教師が、65歳になったことを機に新たなビジョンを祈り始めた。「私を貧しい所へ、虐げられている所へ遣わしてください。」
それから約3年、現在68歳の平山宣教師は、香港を拠点にしながらタイ北部チェンライの山岳地帯に年2~4回の宣教旅行を行っている。タイの山岳地帯には多くの少数民族が暮らしているが、特にフォーカスしているのが、タイ、中国、ラオス、ミャンマーに分布して生活する「アカ族」だ。
また、ラオス、ミャンマーから難民として流れてきたタイのアカ族は、少数民族間でも「イゴー(奴隷)」と呼ばれ、無国籍、無教育、貧困、麻薬、売春、エイズなどの問題を抱えている。農地の少ない山岳地帯に住んでいるため収入も少なく、子供たちに教育を受けさせられない。
こうした状況に対し、日本の一般のNPO団体などが支援活動を行っている。山の麓に少数民族の子供たちのための学生寮をつくり、日本人が学費・生活費を支援して学校に通わせているのだ。
平山宣教師は、ある学生寮のリーダー(クリスチャン)と関係を築き、彼らから要請されて教会堂の建築に踏み切った。現在、寮の近くに150人ほどを収容できる多目的の会堂(チェンライ教会)を建築中。内部は使用できる状態だが、あと150万円ほど集まれば完成・完済となる。
昨年からは、「アカ族と日本人の国際交流を通じ、キリストの福音を!」というスローガンのもと、その会堂を使った「日本・アカ族クリスチャン・ユースキャンプ」を開催している。今年も3月26日~4月2日、日本からのツアーが組まれ、宮崎の教会から3人の中高生、岐阜の教会から3人の中高生、スタッフとして井上薫牧師(スモールストーン・ミニストリー)、水野愛さん(ドリーム・ネットワーク)、平山輝明さん(オレンジ・カフェ・チャーチ)が参加、平山義明宣教師が同行した。
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