リバイバルジャパン取材日誌
日本のクリスチャンの信仰平均寿命は2.8年?
日本の教会が振るわないデータの一つとして「日本のクリスチャンの信仰平均寿命は2.8年だから」ということがよく言われる。つまり、平均すると日本のクリスチャンは洗礼を受けて3年弱で教会を出て行く、というものだ。事実なら恐ろしい数字である。
この「2.8年」という数字を各所で言っておられるのは、プロテスタント宣教150周年のシンポジウムでもパネラーを務めた古屋安雄氏である。そして今回、古屋氏の新刊『なぜ日本にキリスト教は広まらないのか』(教文館)を読んで、「あれっ」と思った。同書には次のように書かれている。(p.18)
「東京のある教会で調べたところ、なんと信仰平均寿命は2.8年だったという調査結果が出たという(Kikuo Matsunaga,"Theological Education in Japan" in Preparing for Witness in Context, ed. by Jean Stoner,1991,p.299)。ということは、洗礼を受けてから数週間か数年間で、教会に来なくなる人々が多くいるということである。」
これは、東京神学大学の学長も務めた故・松永希久夫氏がジーン・ストナーの著書に寄稿した論文だが、東京の“ある教会”のデータが2.8年ということである。つまり、日本全国の教会にアンケートを採った訳ではないということ。そこで早速、古屋氏に電話をして確認をしたのだが、やはりその通りで、「それは、日本基督教団の牛込払方町教会のデータだと思います」と言われた。
この牛込払方町教会(新宿区)は、1877年(明治10年)の設立という非常に伝統的な教会である。この1教会のデータをもって「日本のクリスチャンの信仰平均寿命は…」とは言えない。 「日本の…」と古屋氏が言われたのか、誤解されて伝わってしまったのかは分からないが、実際この数字は「日本の…」ということでよく引用されており、言葉が独り歩きしている嫌いがある。
では、果たして日本の教会の信仰平均寿命はいくらなのか? それは分からない。日本基督教団のような伝統的な教会と、福音派、聖霊派では違いがあるだろうし、教会を渡り歩く人も多い中で、正確なデータは取りにくいだろう。 わたし的には、結構みんな我慢して(?)教会生活を続けていると思われ。(「北の国から」の純の口調で)
ともあれ、教会が「いつまでもいたい」というコミュニティーになり得ているかどうかは、常に問われなければならない。「出たら裁かれる」「先生に恩がある」「行かなくなったらしつこく電話とメールが来る」などの思いで行き続けているとしたら、それはあまり健全な姿ではい。伝道もできるはずがない。
「いつまでもいたいコミュニティー」。さあ、どうすればそれは実現するのだろう。
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