リバイバル・ジャパン|キリスト教の総合情報雑誌
地引網出版

リバイバルジャパン取材日誌

時代の空気、外の空気

更新日:2010年1月23日

私は、自分が育ってきた時代の空気が好きになれない。別に戦争中に育った訳ではない。昭和38年生まれで、家の中に次々と電化製品が入ってきた時代だ。田舎だったから都会とは数年タイムラグがある。

小学校に入る前、家の前の道路が未舗装で、雨が降ると水たまりが各所にできていた。その時代は、まだ好きだった。しかし、カラーテレビが普及して、「おはよう!こどもショー」などがテレビから流される時代になると、もういけない。なぜだか分からないが、朝から悪い物を食ったような感じになり、重い気持ちで学校に行っていた。「見てたお前が悪い」と言われればそれまでだが。

そして時代は「アイドル」全盛期、「スター誕生」を見ては「えっ、なんであの子をスカウトしないの!」と子供ながらに批評していた。思えば奴隷の売買に似ている。学校に行っても、テレビ番組やアイドルの話題ばかり。当時は「テレビが言ってたぞ!」が水戸黄門の印籠、福音的クリスチャンの「聖書」だった。そう、テレビが神の時代だった。

そうやって流れ込んできた言葉と映像の数々、安っぽい歌によって、心は決して健やかにはならなかった。別に暴力やセックスシーンだけではなく、子供を教育しようという意図でつくられた番組からも、何か変なものが流れてきていた。今、それを感じる。

会社の引っ越しをして、朝夕はおいしい空気を吸いながら自転車を走らせている。川のせせらぎ、鳥の声、空気の冷たさ、風の圧力、そういったものが心を元気にしてくれる。イヤホンでラジオを聴こうとしたが、自然を充分に味わえないことがもったいなくて、すぐにやめた。

それから実感するのは、自転車に乗る人に痔主はいないということ。これは、花が好きな人に悪い人はいない、という以上に確かなことだ。そこで予防のため、古い自転車のサドル部分だけいいものに替えた。中央がくぼんだヤツだ。

何か、わけの分からない話になってしまったが、時代の空気に汚染されず、外の空気を吸って生きよう、という話である。

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