リバイバル・ジャパン|キリスト教の総合情報雑誌
地引網出版

リバイバルジャパン取材日誌

ANRC10

更新日:2010年3月27日

埼玉県熊谷市で開かれたANRC10という帰国者(リターニー)のための集会に行ってきた。そしてそのままリバイバルジャパン4月15日号の下版に突入し、今日やっと休みが取れた。少し振り返ってみる。

ANRCは、国内では若者がなかなか救われないが、海外に留学すると次々に救われる、しかし彼らが日本に帰ってくると教会の状況にがっかりするなどしてなかなか根づかない、ならばまず帰国者同士のネットワークをつくって支え合おう、というのが大きな目的だろうか。

初日、金山梨花さんという方が、「アイデンティティ」について話をされた。日本という「第1アイデンティティ」を持つ人が海外に出て「第2アイデンティティ」(例えばアメリカ文化)に出会い、そこから普遍的な「第3アイデンティティ」を見いだす、という内容だった。

質問の時間があったので、質問をさせていただいた。

ざっくり言って、日本の教会は、田舎では教員や市役所の職員などのインテリ層と、その社会では持て余されている人がよく集まる。つまり地域社会からは浮き上がった人たちによって構成されがちだ。第一次産業の農家の人や漁師はあまり来ない。

また都会でも、アメリカ文化が好きで英会話教室などに集まってくるような人たち(古いが「欧米かっ!?」)や、一般社会から浮いているような人たちで教会が構成されている場合が多い。新橋のサラリーマンや蒲田の町工場で働いているような人はなかなか来ない。来ても居場所がない。

そういった人たちで構成された「日本のキリスト教会」は、それはそれで特殊な文化を醸成しているわけで、欧米で救われて帰ってきた人たちがそこに入り込むには、2重の意味で困難が生じる。まず、彼らが持って帰るのは純粋な意味での「第3アイデンティティ」ではなく、「欧米化されたキリスト教」である。また、諸外国では、教会に「普通の人(大衆)」が多い。

彼らと日本の教会の葛藤というのは、起こるべくして起こっているわけで、その葛藤の中から、「第1アイデンティティ」にいる人がそのまま「第3アイデンティティ」に入っていけるアプローチを私たちは考えなければならないと思う。そうしないと、日本の大衆は救われない。

しかし逆に、と言おうか、金山さんの理論に立てば、帰国者が日本の教会に入ってきた時点で、文化の衝突が起こり、そこから新たな教会文化、外向きの文化が生まれるかもしれない。ちょうど、アコヤガイの中に異物(失礼)が入ることによって真珠ができるように。なので、簡単に出て行かず、また簡単に除外せず、じっくりと新しいものを育てていってほしい。

なお、帰国者の人たちは、やはりとてもフレンドリーで、食事の席ではすぐに友達になれたりと、全体としてはとても居心地のいい集会だった。

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