リバイバル・ジャパン|キリスト教の総合情報雑誌
地引網出版

リバイバルジャパン取材日誌

宗教ではない、ということ。

更新日:2010年4月29日

「キリスト教は宗教ではない」とは、教会でよく言われる言葉だが、実際は宗教としての装いを十分身につけて大きくなり、世界に広がってきた。日本に伝えられたキリスト教も、欧米でかたちづくられた一つの装いをまとっているため、キリスト教=西洋の宗教と広く認識されている。クリスチャンがいくら声高に叫ぼうとも、その認識は覆りそうもない。

しかしそもそも、イエスを信じることによって得られるものは、将来における天国の約束と共に、現在において私たちの内なる人が新しくされること、永遠のいのちが与えられること、聖霊が内住されること、神との交わりが回復されること、過去・現在・未来の罪が赦されることである。性格が柔和になるとか清らかになるとかのレベルではなく、もっと深い霊の刷新がなされるわけだ。

その新しくされた人が、この地上で生きていく。与えられたルールは「神と人を愛せよ」「福音を宣べ伝えよ」。アダムまで遡れば、「地を支配せよ」も入るだろう。これも、多くの日本人が誤解して「支配せよというキリスト教文明に対して、我々は自然と共生するんだ」などと言うが、愛によって管理運営することである。誰も草ぼうぼうの場所に布団を引いて寝ることはない。25坪ほどの「自然破壊」をして家を建てる。それでいいのだ。

さて、イエスを信じることで劇的な内的変化を戴いた人間が、この地上で生きていく。神を愛し、人を愛し、神が与えてくださった自然や人間の工芸、芸術、テクノロジー、料理を楽しみながら。そして、この素晴らしい人生に一人でも多く入ってもらいたいと、イエスの救いを周囲に伝える。生きる姿そのものが神の救いを現わし、そこに自由がある。

しかし一般的には、「聖日礼拝厳守です。什一献金もしてください。朝はディボーションを欠かさず、日曜日は何かの奉仕に入ってください。まずは教会学校のアシスタントがいいでしょう。」などと指導される。「あなたのためだから」と言われながら。そしてそれを守っていると、一つの宗教的アイデンティティが形成される。もちろん、周りの人は「キリスト教をやっている人」と見る。「真面目で禁欲的な人たちだ。でも俺には無理だ」 と。

では、そういった教会的ルールを守ろうとすること以上に、キリストのいのちの発露によって伸びやかに生きていくにはどうすればいいのか。その第一歩は? 私は、「真心から神を讃美すること」ではないかと思っている。「真の礼拝者になること」をより細かく言った。会衆席で、one of them の状態において、また一人の状態で真心から神を讃美できること。どんなワーシップリーダーが立とうとも、曲が古臭くても、神を讃える心を持ち続けること。自分の満足ではなくて、神の満足を求めること。それが基本だと思う。讃美は、神の愛への応答、神の偉大さを認め、自分が被造物であることを認めることだ。そして、キリストのいのちは活性化する。

余談だが、それができない人を奏楽者に立てたり、ワーシップリーダーに立てたりするからおかしくなる。目立たないone of them の状態では手抜きをしつつ、他者を批判しつつ、自分が目立つ奉仕に立ったときだけ目を輝かせる人。彼らを奉仕者として立ててはならない。真の礼拝者こそが真の奉仕者たり得る。

そして人々から、「あの人は教会のルールを守ることに一生懸命になっていますね。ちょっと辛そうですね。」ではなくて、「あの人は目に見えない何かを愛してるし、人を愛している。また、自分の責任範囲をよく管理して、人生を楽しんでいますね。」と言っていただけるようになると本物なのだろう。

日本で「宗教臭い人」は、「ゆとりがない人」とも言える。目が行っちゃってる人。貧しくても、忙しくても、何かゆとりがある宗教者は、かえって尊敬される。聖書を大切にしつつも、聖書神経症にならないことである。

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