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レポート

第1回アジア宣教フォーラム

アジアの日本語教会が交流
アジア各地に遣わされ、現地の日本人への伝道を担っている宣教師たちが2月9―12日、中国・香港において第1回アジア宣教フォーラムを開催した。
第1回アジア宣教フォーラム

アジアの日本語教会が集まって、互いに祈り合い、協力し合おうという試みだ。各国の現状が分かち合われ、同じ神の家族である意識を強くした。同実行委員会アドバイザーの永井敏夫氏がレポートする。

みんな、さわやかな顔をしている。シンガポール、台湾、上海、深セン、ソウル、ジャカルタ、マニラ、香港、そして日本から集まった働き人たちと信徒のみなさん。最終日、「いつかアジアでもキリスト者全体の集まりができたらいいね」と言葉を交わす笑顔には、「主がそれを実現させてくれるに違いない」との確信が溢れていた。

香港で開催された今回の「アジア宣教フォーラム」は、アジア諸国にある日本語教会の教職の有志が企画し、実現に至った。ヨーロッパやアメリカでは、以前より日本のキリスト者の集いや青年リトリートが実施され、多くの実を結んでいる。 一方のアジアは、地理的にも広く、各教会を見ても40年以上の歴史があるものから最近できたところまでと、様々だ。人間的に言うなら「ようやく」だろうが、主の語彙では「時が満ちて」今回のフォーラムがスタートした。

フォーラムでは、それぞれの日本語教会の現状が報告された。一つひとつの報告には、主が確かにその場所で働いておられるという証が満ちていた。報告を聞きながら、一人ひとりが励まされ、自分のいる所でもそうなればいいなあ、という思いになってくる。

フォーラムの参加者たちから繰り返し出されたトピックを思い起こしつつ、アジアの諸教会の様子をお伝えしたいと思う。「日本の教会」という物差しをしばし離れて、柔らかな心で読んでいただきたい。


各教会の報告を聞きながら、「日本語には磁石のような力がある」と改めて思った。日本語の会話、歌やアニメ、日本語での聖研、そしてデイケアなど、「日本語」ということで現地の日本人、そして日本語を話す人々が福音に触れ、主に近づいていく。彼らは、外国にあって日本語ではじめて、あるいは久しぶりに福音を聞き、その中で「時が満ちて」救いを受け入れた人々が、主の方法で育くまれている。

アメリカやヨーロッパでもそうだが、アジアでも、韓国の牧師・宣教師の助けを受け、また現地の教会の支援を受けている。例えば上海にある日本語教会は、現地のオンヌリ教会の会堂を借り、シンガポールやジャカルタでは、現地教会の会堂を借りて礼拝を行っている。また、台北国際日語教会は、台湾の牧師たちの重荷から日本語礼拝が始まった歴史がある。このように現地の教会をはじめとするさまざまな具体的な協力のおかげで、日本語の礼拝が持たれていることを、私たちは忘れてはならない。

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