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レポート

ひたすら主を慕い求める

新たな世代、新たな霊の流れ


「わたしの名を呼び求めているわたしの民がみずからへりくだり、祈りをささげ、わたしの顔を慕い求め、その悪い道から立ち返るなら、わたしが親しく天から聞いて、彼らの罪を赦し、彼らの地をいやそう。」 (第二歴代誌7章14節)

ひたすら主を慕い求める

日本のキリスト教会に今、新しい霊の流れが生まれている。それは、「ひたすら主の御顔を慕い求める」という集会。特別なプログラムもなく、講師も招かず、祈りと賛美の中で、ただ主を求める。主だけを求めるという集会だ。

8月22、23日、会場となった神の家族主イエス・キリスト教会(東京都足立区)には、北海道、東北、関東、中部、関西、四国から50人ほどのユースパスター、ユースリーダーが集まった。

「父を知りたい。父の心を知りたい。日本が、主と父と交わる国になってほしい。」福島県いわき市から参加した山本昇平さん(デリチャ伝道者)が熱く語る。

「前に出て行きましょうか。自分を主に捧げましょう。」北海道から参加した長沢崇史さん(カナンプレイズチャーチ国内宣教師)の勧めに、ほぼ全員が前に出てひざまずき、「イエスさまー」「主よー」と祈り、叫ぶ。時間を気にせず、主を呼び求める。そしてにわかに、主を讃える拍手が沸き起こり、しばらくそれが続く。本気で、主に拍手をしている。

賛美のときの奏楽はギターとピアノだけ。ギター奏者自身も、会衆に背を向けて皆と同じ方向を見つめ、神を礼拝することに集中する。前に立つワーシップリーダーもいない。賛美の中で祈り、祈りの中で賛美する。ただ聖霊が全体を導いていく。

新宿シャローム教会のユースパスター富田慎悟さんが前に立ち、ルカ10章のマルタとマリヤのエピソードから語る。「これまでに世界各地で起こった、神様から始まったリバイバルが、どうして終わってしまうのか。それはイエス様への愛が冷えてしまうから。黙示録に書かれたエペソ教会のように、初めの愛から離れてしまうから。私たちは、イエス様の周りにあるものじゃなくて、イエス様ご自身を求めていきましょう。イエス様の足元に行きましょう!」

その勧めを受け、再び全員でひざまずき、静まりの中でイエスご自身を求める。「♪もっと深く もっと深く 何より主を愛す」心を注ぎ出すような賛美が捧げられる。“主の平安”が礼拝堂の中に流れる。

最後に、参加者全員で手を繋ぎ、震災前に長沢さんが作詞作曲した「民の叫ぶ声と共に」を賛美。「♪民の叫ぶ声と共に 主の霊が津波のように この地を覆い 生き返る全てが?」この日、午後2時から始まった祈り会は、午後8時前まで続いた。また、この祈り会を通して、参加者は聖霊に満たされ、4人ほどが初めて異言を語り始めた。聖霊によるバプテスマを受けたのだ。

この祈り会のきっかけになったのは、3月11日の東日本大震災だった。震災直後、長沢さんと富田さんが3日間に渡って心を合わせて祈った。その時に与えられた御言葉が、冒頭の第二歴代誌7章14節。二人は、日本のクリスチャンが、へりくだり、悔い改め、主の御顔を求めなければならないと確信した。

そして何人かの牧師で集まり、第1回目の祈り会を今回と同じ場所で行った。5月5日、途中少しの食事休憩を挟みながら、午後3時から午前1時まで祈り続けた。富田さんによると、参加した4人の牧師から一致したメッセージが語られ、深い悔い改めに導かれたという。

さらに6月には、香港で開かれた「ホームカミング」という集会に日本各地のユースパスターが参加。この集会は、2万人の集会であったが、プログラムが無く、賛美の曲順も決められず、ただ主を崇め、主を求め、主に聞くという集会だった。長沢さんたちは、これが今、神が全世界的に進めておられる働きだと確信し、今回の8月の集会を計画した。

次回は11月28、29日、名古屋で同様の集会が開かれる。今後は3ヶ月に一度ほどの割合で、日本各地で開催していきたいと願っている。なお、富田さんは2年ほど前から、祈りの中で次のような主の語りかけを受け続けてきたという。

「この国に一つの世代を起こす。その世代は年齢による世代ではなく、主を求める世代。聖霊の世代。この世代は人の力に望みを置かず、イエス・キリストに望みを置く。自分の働きや名声ではなく、イエス・キリストの御名だけを高く掲げる。自分の栄光ではなく、主の栄光が現わされることを願いとする。主は、人の力によってではなく、ご自分の御腕と熱心さによってこの世代を建て上げる。この世代は聖霊による一つ流れとなって、激しい勢いとなり、どんな力も、それをとどめることはできない。」

富田さんは、今それが始まったと感じている。

(本誌・谷口和一郎)

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