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キリスト教雑誌 舟の右側

ワイチローの取材日誌

リバイバルジャパン取材日誌

「オラリティ」への伝道

更新日:2010年7月 3日

リバイバル・ジャパン7月15日号に掲載した「エジンバラ・セレクション」の中に、「視聴覚学習者への伝道と弟子化」という記事がある。視聴覚学習者というのは、Oral Learners の訳語だが、簡単に「オラリティ」とも言う。昔は「文盲」などという政治的に正しくない言葉が使われていた。彼らは文字をほとんど使わない人々で、全世界で43億5千万人以上いるという。つまり、世界人口の約3分の2がオラリティというわけだ。 (なお、全く読み書きができない人は14億5千万人)

また最近は、「デジタル・ネイティブ」と言われる映像をコミュニケーションの中心手段とする人々も増えており、彼らは「第二視聴覚学習者」とも呼ばれる。

この世界の3分の2への伝道をどうするのかということで、講師のサムエル・チェインは「視聴覚的方法(物語やドラマ)をによる母国語(心の言語)を用いた伝道が、今や世界中の人々の心とコミュニティを変革しつつある」と述べた。欧米で完成された、文字と論理、弁証法を用いた伝道、最初に識字教育を施す伝道とは対極をなす方法だ。

日本人は世界でも有数の英語が苦手な国民だが、一方で、世界有数の漫画大国でもある。アニメをつくること、漫画やイラストを描くことにおいて右に出る国はない。神からの民族的賜物と言える。何よりこの「強み」を磨くことだ。

日本が世界宣教に資するとすれば、この「オラリティ」への伝道ではないかと思う。この国が、オラリティ伝道の総本山になることも可能だ。それだけの民族的賜物がある。クリスチャンの漫画家、イラストレーター、アニメーターたちが「宣教師」となる時代。それをiPadなどを通じて全世界に発信できる時代が来ている。

ちなみに、私の母国語は日本語だが、心の言語は「幡多弁」だ。高知県幡多地方の言葉で、龍馬が使う土佐弁とはまた違う。そして今は東京にいて、20代は関西にいたので、関西風の変な東京弁を使っている。しかしこれだと、「情報」は伝えられても、心の思いを十分には伝えられない。外国語を使っているようでもある。それが幡多弁だと、すべてがしっくりいく。中学生の頃に一度、地元の教会に行ったことがある。もし牧師が幡多弁で語っていたら、福音が解ったかもしれないと思う。

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