リバイバルジャパン取材日誌
我に返る
改めて「放蕩息子のたとえ話」(ルカ15章)を読んでいて、17節の「我に返って」ということばに目が留まった。弟息子は我に返って、こう言った。「父のところには、パンのあり余っている雇人が、なんと大勢いることか。それなのに、私はここで飢え死にしようとしている。」
人は我に返る時、状況を正しく判断できるようになる。見果てぬ夢を追い求めたり、自分を過剰に評価したりといった精神的バブルも、急速にしぼんでいく。周りの状況と自分自身を、そのまま見つめられるようになる。ありのままの自分が見えてきて、ありのままではいけないと気付き、父なる神の方向へと歩みを進めるようになる。
伝道において、その人が「我に返る」ことはとても大切なことだと思う。私の場合、20歳でキリストを信じた時、父親に対する憎しみのような複雑な感情が自分の中に横たわっていることを知った。誤魔化しがきかなくなった。「私はここで、霊的に飢え死にしようとしている。」
世界と、そして日本に住む人々が「我に返る」ために、私たちはどのような宣教をしていけばいいのだろうか。
また、兄息子も、弟の帰還によって自分の中にあった恨みのような感情が表面化し、それを父にぶつけている。兄もまた、「我に返って」いるのだ。隠していた感情が隠しきれなくなった。すると父は、「子よ、おまえはいつも私と一緒にいる。私のものは全部おまえのものだ。」と優しく語る。
真面目に生きているクリスチャンにとっても、「我に返る」ことは必要なのだろう。父は、弟にも兄にも、恵み深いお方なのだ。
月刊「舟の右側」において、このテーマで特集を組んでみたいとも思う。
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