リバイバルジャパン取材日誌
方法論は、そのまま適用できない
月刊「舟の右側」11月号が10月28日に出来上がってくる。
今回のトップ記事は日本同盟基督教団・招待キリスト教会を開拓し、現在は名誉牧師を務める趙南洙さん。韓国で千人ほどが集まる教会を牧会していた趙牧師が、それを後進に委ねて日本宣教に赴き、神奈川県川崎市で伝道を開始していった経緯を伺った。また特に、2006年から取り組み始めた「家の教会」について、その本質的な考え方と方法論の両方を詳しく聞いた。コロナ前で280~300人が集まる教会に、32の「家の教会」がある。
コロナ禍の中で大人数で集まることが制限される今、このような少人数での集まりには大きな可能性がある。と同時に、リスクもある。以前には、家庭集会を信徒に任せると分裂の原因になる、という話をよく聞いた。党派心というのは小学校のクラスから企業や政党の派閥まで、さまざまな形で私たちの周りにあり、初代教会の中にもそれを見ることができる。だから組織を分割して放っておけば人の肉の性質は教会内にも拡がって、それが分裂という形で表れてくる。
ここに、教会成長の方法論を聞いて、それをそのまま採り入れることができない難しさがある。単に韓国式やアメリカ式を日本式にアレンジすればいいという話ではない。どうすればいいのか? 一つ言えることは、教会のリーダーである牧師が、党派心から自由になることだ。教団内の派閥活動や噂話が好きな牧師、あるいは他の教会に無関心な牧師が、「派閥や噂話はいけません。他のグループのためにも祈りましょう」と指導するのは難しい。牧師のキリストによる内的変容と教会の質的成長は、密接に結びついている。
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