リバイバルジャパン取材日誌
チャーリー・カークの死と赦し
9月10日、アメリカの保守系活動家チャーリー・カーク氏が31歳の若さで暗殺された。彼は熱心かつ保守的な信仰を持つクリスチャンであり、その死は政治の世界においてもキリスト教の世界においても大きな影響を及ぼしつつある。特に白人が集う福音派の教会において「霊的リバイバル」が起こりそうな気配である。
9月22日に行われたカーク氏の追悼式典は、まさに国を挙げて行われた礼拝のようだった。そこでカーク氏の妻エリカさんが、十字架上のイエスのことばを引用しつつ、「私は彼(犯人)を赦します」と語った。一方でトランプ大統領は、「エリカには申し訳ないが、私は敵を憎む」と発言した。とても対照的なこの二つの発言は日本のメディアでも取り上げられた。私はなぜか、ローマ人への手紙12章のみことばを思い起こした。
12章19節には「自分で復讐してはいけません。神の怒りにゆだねなさい」と書かれている。それは自分に代わって神が、また13章1-4節によれば国家など自分の上位にある権威者が、神のしもべとして公正と義を行ってくれることが担保されているからだ。教会においても、牧師が「赦しましょう」「裁き合わないようにしましょう」とだけ言って、公正な裁きや忠告を行わないなら、権威は次第に失われていく。
私たちが誰かの罪によって大きな傷や損害を受けた場合、警察が立ち上がって犯人を捕まえ、司法が正しく裁いてくれることを願う。その裁きは、実は私たちの「人権」を守るためではなく、神の義が全うされることが第一の目的であるべきだ。聖書から言うなら。しかし今は「人権」が「神の権威」の上に来ている。米国最大の権力者であるトランプ大統領の怒りや憎しみが、神の義と同一化していくことが大切であり、そこに国民のとりなしの祈りもあるのだと思う。
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