舟の右側
地引網出版
キリスト教雑誌 舟の右側

ワイチローの取材日誌

リバイバルジャパン取材日誌

人を通して与えられる恵み

更新日:2011年2月 4日

今日まで、静岡県のつま恋で教役者大会が開かれ、取材に行ってきた。

講師はジャック・ヘイフォード。もう一人の講師だったレザ・サファ師が病気で来られなくなり、結局ヘイフォード師が全6回のセッションを受け持つことになった。1回も聞き漏らすことが出来ない重要な内容だった。今から記事にするのが楽しみだ。

また私自身、この聖会を通してメッセージとは別の部分でも大切なことが教えられた。

それは、人を通して恵みが与えられるということ。

今のキリスト教会では「個」が尊重され、神と自分、という関係が強調される訳だが、大会中『ひとりでは生きられないのも芸のうち』という内田樹(彼はクリスチャンではないが)の本を読んでいて、一つの示唆が与えられた。彼は、人間が社会的な生き物であることを強調し、コミュニティーにコミットして生きることが人の心身を健康にするとして次のように書く。
(以下引用)

だから、あなたが生きる上でもっともたいせつなのは「隣人があなたに向ける笑顔」なのである。
あなた自身を愛するように隣人を愛しなさいというのはそういうことである。
あなたが隣人を愛することによって隣人は生きながらえており、隣人があなたを愛してくれるおかげで、あなたはかろうじて生きることができる。
人間は自分が欲するものを他人から与えられることでしか手に入れることができないのである。

(引用終わり)

実は私、こういった聖会やディナーパーティなどがどうも苦手で、できれば一人で過ごしていたい人間であり、群衆が一体となって何かをするときには一定の距離を置いてクールに決めていたい者なのだが、この内田氏の言葉には妙に得心してしまった。

そこで朝、「神さま、今日の聖会でいろんな方を通して恵みをいただけますように。そして私も、あなたの恵みを人々に流すことができますように。」と祈って聖会に出かけた。するといろんな方が私に笑顔を向けてくれ、知らない人まで「リバイバル・ジャパンの方ですよね」と声を掛けてくれた。また何人かの牧師が、「本当に頑張ってますね」と励ましてくれた。もちろん私も、彼らに笑顔を返すことができた。

大会中の会衆賛美では、自分が神さまに思いっきり賛美するんだ、という思いで賛美をしていると、主に心を刺され、全体がまるで一人のように賛美する中の一部分、一つの細胞にさせてくださいと祈らされた。そして自分が全体の中の一部分になったとき、心はリラックスし、自由が与えられた。とても心地よかった。

現在、全体主義への反省から「個」が強調され、「カルト化」にならないようにと注意が払われるわけだが、それも行き過ぎると、本来コミュニティーから与えられる良いものまで失ってしまう。

また、最初の日の夜に道に迷ってしまい、道路をUターンしようとしたら、街灯もガードレールもない道の溝に前輪を脱輪してしまった。バックで出ようとしても出られない。ジャッキを取り出して脱出を試みたが、それも無理だった。これからJAFを呼んで出してもらうには時間がない、後ろからはどんどん車が来る、と久しぶりに焦っていると、一台の車が停まってくれ、出てきたおじさんが「ハンドルを目一杯反対側に切ってバックしたらたぶん出られるよ。俺が後ろを見てるからやってみな」とアドバイスしてくれた。そして本当に脱出できた。メッセージにも間に合うことができた。

今度、誰かが脱輪していたら、どんなに急いでいても停まって手伝ってあげたいと思った。

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