舟の右側
地引網出版
キリスト教雑誌 舟の右側

ワイチローの取材日誌

リバイバルジャパン取材日誌

円環構造

更新日:2012年11月12日

河合隼雄の『ケルト巡り』を読んでいる。アイルランドというヨーロッパの辺境の地と、アジアの辺境の地である日本。キリスト教がそのケルト文明に遭遇したとき、ヨーロッパ本土とはまた違った変容を見せる。良く言えば文脈化し、悪く言えば混淆する。

その本の中で「現代は、遊びと儀式と仕事が円環構造になっている。」という記述があり、いろいろと考えさせられた。(風呂の中で…)

人間は、宗教儀式と仕事と遊びをする存在であるが、それが円環構造になり、遊びを通じて絶対者の存在を感じたり、仕事が遊びのように楽しくなったり、宗教儀式が仕事になったりするのだと。

クリスチャンはおおよそ、第一に礼拝、第二に仕事、第三に遊び、という順番を付けているのだろうが、そこに円環構造があるときに、「いのち」が元気になるのだろう。そういう意味では、遊びも大切。同書によれば、「人間の本質は仕事ではなく遊びだ。」と主張する歴史学者もいたとか。また、礼拝では礼拝の顔、仕事では仕事の顔、遊びでは遊びの顔と使い分けていると、たぶん心が分裂していく。

仕事が楽しくて仕方がない、礼拝が楽しくて仕方がない、という状態であれば、特に遊びは必要ないのかもしれないが、そう感じられない状態に陥ってしまったとき、自分が本当に「楽しい」と感じられる何かを見つけることは、とても大切なことのように思う。

ちなみに私は、ケルトの楽器と現代楽器が融合したケルティック・ワーシップが大好きだ。

http://www.youtube.com/watch?v=f4HeIXYqaSs/

また先日、遊びとして山に登ったときに、山頂で思わず祈ってしまった。日本のこと、迷っている魂のことを祈りたいと強く感じた。遊びから祈りへ。これも一つの円環構造かな。

mizugaki2.jpg

« 1つ過去の取材日誌へ | 取材日誌トップページ | 次の取材日誌へ »

最新の取材日誌

憎まれる信仰者

更新日:2019年7月 4日

「いい問題」を見つける力

更新日:2019年6月27日

都心で開拓伝道

更新日:2019年6月26日

新刊『家族に「神のかたち」を取り戻そう』

更新日:2016年9月 8日

CGNTV 収録内容

更新日:2016年8月 4日

舟の右側8月号出来!

更新日:2016年7月25日
このWEBページの先頭へ行きます
合資会社リバイバル新聞社(地引網出版)
〒191-0065 東京都日野市旭が丘2-2-1
TEL / 042-514-8590 FAX / 042-514-8591