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キリスト教雑誌 舟の右側

ワイチローの取材日誌

リバイバルジャパン取材日誌

教会の会議

更新日:2014年2月26日

毎年1月末というのは、多くの教会で「教会総会」が開かれる時期。総会と言っても様々な形があるが、基本的に前年度の総括がなされ、本年度の計画、予算、役員などを教会員全員で決めていく。議論が交わされ、最後に多数決が取られる。

リーダー会や役員会なども含め、教会で物事を決めるのに、どういう方法が聖書的なのだろうか。民主主義ではなく神主主義で、とも言われるが、それは具体的にどういう方法を採るのだろうか。「預言」を重視する教会では、「神からこのような示しがありました」と牧師が語り、それに全員が従うというかたちを取る場合もあるのだろう。

私は、使徒の働き15章の「エルサレム会議」に原則があると思っている。
・会議に参加したのは使徒たちと長老、つまり教会のリーダーたちだった。(6節)
・誰かの提案に最初から同意するのではなく、疑問点を出し合う激しい論争があった。(7節)
・実際の例証と聖書の引用があった。(7-11節、15-18節)
・その上で、現状に即した方法を提案すべく、個人的な意見が述べられている。(19-21節)
・その意見を、使徒たちと長老、さらに全教会が同意し、実際的な行動に移している。(22節)
・以上のプロセスに「聖霊」が働かれたことを、皆が認めている。(28節)

教会員全員が議論するのではなく、また一人のリーダー(牧師)が全てを決めていくのでもなく、複数のリーダーが意見を出し合い、聖霊の導きを求め、聖書的かつ現実に即した方法を探っていく、いわば「議会制神主主義」のようなかたちが見て取れる。現代の教会でも、たとえば100人の会員がいる教会で全員による自由な討議がなされるなら、収拾がつかないようにも思える。

それぞれの教会にはそれぞれの神学的バックグラウンド、また歴史があり、それはとても大切なことだと思う。それと同時に、教会の牧師・役員が自由闊達に意見を言い合える、その全員が自分の意見より聖書の主張を優先できる、そうした心と雰囲気が大切なのだろうと思う。

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